月1,000円以下でスマートフォンを使える時代に!

料金や通信速度、機能などから比較し、格安SIM選びをサポート

nuroモバイルのポイントと評判・評価

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※この記事は古くなっています。

格安かつシンプル。SoftBank回線・au回線も選べる!

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するMVNOのモバイル通信サービス。プラン構成がたびたび変わる妙なSIM。現在はVS・VM・VLというシンプルでわかりやすいプランと、月20GBのNEOプラン、そして格安の「お試しプラン」が用意されている。

回線docomo、SoftBank、au

nuroモバイルの料金

プラン

プラン名月額料金高速通信容量回線
NEOプラン 2,699円20GB/月docomo
NEOプラン Lite 2,090円20GB/月docomo
音声通話付き VSプラン 792円3GB/月docomo・
SoftBank・au
音声通話付き VMプラン 990円5GB/月docomo・
SoftBank・au
音声通話付き VLプラン 1,485円8GB/月docomo・
SoftBank・au
データ通信+SMS VSプラン792円3GB/月docomo・au
データ通信+SMS VMプラン990円5GB/月docomo・au
データ通信+SMS VLプラン1,485円8GB/月docomo・au
データ通信 VSプラン627円3GB/月docomo・
SoftBank・au
データ通信 VMプラン825円5GB/月docomo・
SoftBank・au
データ通信 VLプラン1,320円8GB/月docomo・
SoftBank・au
データ通信+SMS お試しプラン495円0.2GB/月docomo・au
データ通信 お試しプラン330円0.2GB/月docomo・
SoftBank・au
かけ放題プラン 1,870円1GB/月docomo・au

※表は横スクロールしてご覧ください。

※端末とセットで購入も可能

※「0 SIM」は新規受付を終了しました。

初期費用

契約事務手数料:3,300円
SIMカード準備料:440円

かけ放題オプション

10分かけ放題オプション:月額880円

通信制限

  • 当日を含む3日間の合計データ通信量が、規定値を超えた場合当該SIMカードを使った通信の速度を制限する場合あり(規定値は具体的な記載なし)

nuroモバイルのおすすめポイント

  • シンプルなプラン。料金も格安。
  • データ容量は翌月繰り越しに加えて、翌月から前借りすることも可能。
  • SoftBank回線、au回線のプランも。

nuroモバイルの気をつけたいポイント

  • 頻繁に変わるプラン構成。
  • 実効速度にやや不安あり。
  • 通信の最適化が行われる場合あり。

nuroモバイルの特徴、他社との比較

とにかく安い「お試しプラン」!

2018年10月にプランが全体的にリニューアルされた。高速データ通信量は「お試しプラン」「Sプラン」「Mプラン」「Lプラン」の4通りとなり、一周回ってオーソドックスな感じに落ち着いた形だ。

「お試しプラン」は、高速データ通信量が0.2GB/月(=200MB/月)しか無いかわりに、月額料金が極めて安いプランだ。その維持費の安さはDMMモバイルを上回っており、業界トップクラスに躍り出た。

ただ「お試しプラン」には、ネットに関する機能において制限がいくつかある。高速データ通信量の翌月繰り越しができず、後述の「パケットギフト」「データ前借り」も利用できない。また、高速データ通信量を使い切った後は最大通信速度が非常に低速の32kbpsにまで落ちてしまう。昔のFAXモデム並みの速度であり、ネットを使うのはちょっと厳しいレベルである。

音声通話については特に制限は見当たらないので、通話がメインの方、携帯電話番号を維持したい方は音声通話付きの「お試しプラン」を使えば、出費をぐっと抑えて利用することができそうだ。

プラン名に「お試し」と付いているが、契約はずっと続けられるようだ(短期間しか契約できない、なんてことは無さそう)。もし上位プランに移行したくなったらプラン変更の手続きを行えばOK。ただし上位プランから「お試しプラン」に変更することはできないので、いったん上位プランに移行したら元には戻れない。移行する際には覚えておこう。

月の容量で選べるプラン!

nuroモバイルの小容量プラン「Sプラン」は3GB/月ではなく2GB/月。小容量プランの現在の主流である3GB/月をわざと避けた感がある。ただそのぶん、他社の3GB/月のプランよりも一回り月額料金が安いので、高速データ通信量を少なめにしたいという方にはちょうど良いプランになるだろう。

中〜大容量の「Mプラン」「Lプラン」は7GB/月と13GB/月。キリの悪い数字という点でNifMoと共通している。

なお「Sプラン」「Mプラン」「Lプラン」は高速データ通信量の翌月繰り越しが可能だ。

翌月分から「データ前借り」できる!

「データ前借り」機能は、「翌月繰り越し」の逆バージョンとも言える機能で、高速データ通信量が足りなくなった時に、最大2GBまで翌月から前借りすることができる。「Sプラン」「Mプラン」「Lプラン」で利用できる。

普通は高速データ通信量が無くなった場合は、追加料金を支払ってデータ容量を追加するか、または翌月まで我慢するしか無いのだが、「データ前借り」を使えば追加料金がかかることもなく、快適さを取り戻すことができるぞ。

前借りということで当然、翌月に使える高速データ通信量は少なくなるので、どうしても高速通信が必要なピンチの時にだけ利用するなど、計画性をもって利用するのが良いだろう。

通話料半額や、かけ放題オプションが利用可能!

「nuroモバイルでんわ」は通話料金を半額(11円/30秒)にできるサービス。「楽天でんわ」に代表されるような、他社にあるサービスと同等のものだ。国内通話および一部の国・地域への国際通話が対象。

iOSの場合は専用アプリを使って発信すればOK。Androidの場合は専用アプリはバックグラウンドで動作するようになっており、起動した状態であれば標準の電話アプリから発信することで自動的に通話料金を半額にしてくれるので、これまで使ってきた電話アプリから移行すること無く使えて便利。

通話定額の「10分かけ放題オプション」もある。月額料金は880円。最近多くの格安SIMで対応するようになったかけ放題を、このnuroモバイルもバッチリ利用できる。

パケットギフトでデータ通信量を贈り合える!

「家族や友人の高速データ通信量が無くなりそう」そんな時にはパケットギフトで自分の通信量をプレゼントしよう。nuroモバイルの同じ回線同士であれば余ったデータ容量をギフトとして贈ることができる。贈る側・受け取る側ともに「Sプラン」「Mプラン」「Lプラン」のいずれかであれば利用可能。

1MB単位(下限は10MB)で、何度でも贈ることができるので、必要な時にその都度細かく受け渡しが可能だ。

翌月繰り越しされたパケット、ユーザーがチャージしたパケット、ギフトで受け取ったパケットはギフト対象外となっている。つまり基本的には当月初めに自分に付与されたパケットが対象、と考えておけば良いだろう。

nuroモバイルの評判・評価

イマイチどこに向かっているのかわからないSo-netのSIM。

プラン構成は頻繁に変わる。ちょっと前まで「時間プラン」「深夜割」などニッチな路線を取っていると思ったら、2018年10月のリニューアルで廃止されてオーソドックスなプランばかりになったりと、ターゲット層もはっきりしない。現在のプラン構成も、1〜2年したらまた変わると思っておいた方が良いかも知れない。

サービス名称もこれまで「So-net モバイル LTE」→「PLAY SIM」→「nuroモバイル」と変わってきた。しかし現在の名称は、超高速な光回線の「nuro光」と同じ「nuro」ブランドを冠しているにもかかわらず、nuroモバイルには高速さは無く、ちぐはぐ。

混乱の元になる要素が多く、格安SIMについてしょっちゅう調査している筆者の私でさえ混乱するのだから、一般のユーザーの方にとってはなおさらだろう。

現在のnuroモバイルは、簡単に言えば「安くてシンプル」。多機能化が進むSIM業界の中にあって、難しいことを考えずに使える貴重なSIMだ。

しかし以前から実効速度に関する評判は芳しくなく、1Mbpsを下回ることも多い模様。さらにアプリや動画のダウンロードをすると大幅に速度が落ちることから速度制限がかけられているのではないか、という声もある。

直近3日間の制限は緩和されたようだが、規定値の情報が公開されていないのは相変わらずであり、不信感は残る。早急な改善が求められている。

こういった状況ゆえに、運営会社が大手な割には格安SIM業界で存在感を発揮するに至っていない。

おすすめ度★★★