月1,000円以下でスマートフォンを使える時代に!

料金や通信速度、機能などから比較し、格安SIM選びをサポート

500kbps~1Mbps前後の通信速度で使える格安SIMを比較

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格安SIMの最大通信速度は下り数百Mbpsが一般的だが、それをあえて500kbps〜1Mbps程度に落としたプランがある。その代わりに、使えるデータ容量が通常よりも多かったり、月額料金が安かったりするわけだ。

また最近増えているのが、高速データ通信量を使い切った後も500kbps〜1Mbps程度で通信できるというパターン。この特徴を持ったSIMはなかなか需要があるようで、人気が上昇しているぞ。

通信速度的には、Webを閲覧したり、Twitterで画像を含むタイムラインをチェックするなら、そこそこ使いものになるレベルだろう。写真をたくさん転送したり動画を視聴したりすることには適さないので、それらはWi-Fi接続で行うようにすればOK。

各SIMの比較・解説

ahamo

破格のプランをひっさげて、巨人がついに動き出す!

2021年3月にサービス開始されたdocomoの料金プラン「ahamo」。20GB/月の1種類だけだが、その安さはなんと従来のMVNOの格安SIM以上であり、発表直後から大きな話題に。さらに5分かけ放題や低速時最大1Mbpsといった特徴も兼ね備えている。docomoのみならず業界全体の変化の兆しを感じさせるプランだ。

プラン名月額料金高速通信容量回線
ahamo 2,970円20GB/月docomo

※表は横スクロールしてご覧ください。

話題のahamoも、20GBのデータ容量が無くなった後に最大1Mbpsで通信ができる

サブブランド勢に合わせた感じだろうか? なにせ人気が高まっている機能なので、それを逃さず搭載してくるのは流石。

ただし高速・低速の切り替えは手動ではできない模様。

LINEMO

LINEモバイルに代わって登場の新ブランド!

SoftBankのオンライン限定プラン。「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」という2つの二段階制プランで、これまでMVNOが展開していた容量帯にまで攻めにかかる。2年縛りも無く、余計な条件なしのシンプルなサービスとなっている。

※詳細はソフトバンクの公式サイト(https://www.linemo.jp/)でご確認ください。

プラン名月額料金高速通信容量回線
LINEMOベストプランV 2,970円~3,960円20GB/月~30GB/月SoftBank

※表は横スクロールしてご覧ください。

「LINEMOベストプランV」は、月30GBの高速データ通信量を使い切って速度制限がかかっても、通信速度は最大1Mbpsとなる。ただし月45GBに達するまでであり、それを超えると最大128kbpsにまで下がってしまうので注意。

ちなみに、1Mbpsの通信速度で30GB→45GB(15GBぶん)を使い切るには何時間かかるか計算してみると33.3時間になる。割と余裕はありそうだが、ヘビーユーザーの方は気をつけた方がいいかもしれない。

高速・低速の切り替えはやはりできないと思われる。

mineo

docomo・au・SoftBankの回線を選べて、機能も充実!

光回線の「eo光」などを展開している関西のプロバイダ、オプテージが提供するMVNOのモバイル通信サービス。docomo回線・au回線・SoftBank回線の3つのプランが用意されている。データ容量を家族で共有できる「パケットシェア」、誰とでもデータ容量を送り合える「パケットギフト」、それに「複数回線割」「家族割」など、機能的にもとても充実しているのもメリット。サービス内容で選ぶ価値のある格安SIMといえよう

プラン名月額料金高速通信容量回線
マイそく シングルタイプ プレミアム2,200円無制限
(最大3Mbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく シングルタイプ スタンダード990円無制限
(最大1.5Mbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく シングルタイプ ライト660円無制限
(最大300kbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく デュアルタイプ プレミアム 2,200円無制限
(最大3Mbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく デュアルタイプ スタンダード 990円無制限
(最大1.5Mbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく デュアルタイプ ライト 660円無制限
(最大300kbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく デュアルタイプ スーパーライト 250円無制限
(最大32kbps)
docomo・au・
SoftBank

※表は横スクロールしてご覧ください。

1. マイそく

「マイそく」は、言わば「ほぼ無制限プラン」。混雑時間帯である平日の12:00〜13:00以外であれば通信が無制限となるというユニークな仕様を持つ。「プレミアム」「スタンダード」「ライト」「スーパーライト」の4種類が用意されている。

「プレミアム」なら最大受信速度3Mbpsで通信可能だ。月額料金は「スタンダード」の倍以上になってしまうが、サブブランド勢よりも高速な通信ができるという点でメリットがある。

「スタンダード」は最大受信速度1.5Mbpsで、月額料金は1,000円を切るというリーズナブルさが素晴らしい。

「ライト」は最大受信速度300kbps。ServersMan SIM LTEよりもちょっと遅いが、メジャーなmineoのSIMということでこれも悪くない。

「スーパーライト」は最大受信速度32kbpsの低速プラン。用途は限られるが月額料金は250円と破格。

直近3日間で10GB以上の通信を行うと通信制限がかかる場合がある。結構余裕はあると思うが、あまりガンガン使っていると制限に引っかかる場合があるのでご注意を。

また、受信する画像・動画が自動的に圧縮される「通信の最適化」が必須となる。

2. パケット放題 Plus

mineoではオプションとして、1.5Mbpsで通信できるようになる「パケット放題 Plus」を提供中。3キャリアやサブブランド勢よりも(少なくともスペック上は)速度が速いぞ。エココースを除く各プランで利用可能。

オプション料金は10GB以上のコースなら無料。10GB未満のコースでも月額385円とそれほど高くない。ただし3GB以下のデータ通信専用SIMでは利用不可。

Webへのアクセスやメール・LINEのやりとり、SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングといった軽めの使い方だけであれば、他社の高額な無制限プランを選ぶよりもこっちの方がコストパフォーマンス的によろしい。

マイページまたは専用アプリにある、データ容量消費スイッチの「mineoスイッチ」はONにしておく必要がある。

なお1.5Mbpsで通信時、直近3日間で10GBを超える通信を行うと通信制限がかかる場合がある。

nuroモバイル

格安かつシンプル。SoftBank回線・au回線も選べる!

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するMVNOのモバイル通信サービス。プラン構成がたびたび変わる妙なSIM。現在はVS・VM・VL・VLLというシンプルでわかりやすいプランと、月20GBのNEOプラン、そして格安の「お試しプラン」が用意されている。

プラン名月額料金高速通信容量回線
NEOプラン 2,699円20GB/月docomo
NEOプランW 3,980円40GB/月docomo

※表は横スクロールしてご覧ください。

「NEOプラン」および「NEOプランW」は、月間のデータ通信量が無くなった後でも当月末までは最大1Mbpsで通信ができる。

通信にはNEOプラン専用の帯域が使われるので快適。またカウントフリー機能の「NEOデータフリー」、上り通信でデータ通信量を消費しない「あげ放題」、3ヶ月ごとにデータ通信量がプレゼントされる「Gigaプラス」といった多くの機能がついているのもユニークなところだ

ハイスペックな回線が使いたい、でも回線代は安く抑えたい、という欲張りな方におすすめ。

UQ mobile

KDDIグループの会社が運営する、注目の格安SIM!

WiMAXでも知られるUQコミュニケーションズが提供するMVNOのモバイル通信サービス。 2023年6月にリリースされた「コミコミプラン」は10分かけ放題がセットになったプラン。他に光回線とセットで大きな割引を得られるプランもある。データ容量の翌月繰り越しができる点が大手キャリアには無いメリット。かけ放題のオプションも充実している。

※この情報は2024年3月24日時点のものです。最新の情報については必ず公式サイトをご確認ください。

プラン名月額料金高速通信容量回線
トクトクプラン 2,277円~
3,465円
1GB/月~15GB/月au
コミコミプラン 3,278円20GB/月au

※表は横スクロールしてご覧ください。

「トクトクプラン」と「コミコミプラン」なら、高速データ通信量を使い切っても最大通信速度1Mbpsで利用できる。

高速モードと節約モード(低速)をアプリで切り替えられるのもGOOD。これはキャリアの新プランやY!mobileには無いメリットだ。

直近3日間で6GBを超えると通信制限がかかる場合がある。とはいえ、制限がかかるまでの時間を計算すると1Mbpsで13時間ほどあり、ヘビーな使い方をしなければそう簡単には制限に引っかかること無く使うことができるだろう。

Y!mobile

割引制度が特徴。データ容量の翌月繰り越しも可能に!

Y!mobile(ワイモバイル)は、イーモバイルとウィルコムが合併し、ヤフーと業務提携して誕生。現在はソフトバンクのサブブランドという位置付けの通信サービスである。通話無料サービスを以前から長く提供してきている。SIM単体でも契約が可能。料金体系が少々ややこしいのがネックだが、キャンペーンや割引制度が充実していて、それを考慮すればコストパフォーマンスにも優れている。

※詳細はワイモバイルの公式サイト(https://www.ymobile.jp/store/)でご確認ください。

プラン名月額料金高速通信容量回線
シンプル2 M 2,915円~4,015円1GB/月~20GB/月Y!mobile
シンプル2 L 2,915円~5,115円1GB/月~30GB/月Y!mobile

※表は横スクロールしてご覧ください。

中位プランの「シンプル2M」と上位プランの「シンプル2L」で高速データ通信量を使い切った後も最大1Mbpsで通信ができるぞ

Y!mobileがこの機能をつけたのは楽天モバイルの後。楽天モバイルへの対抗心がメラメラ燃えているのが目に見えるようだった。こうやって競争が活発になるのはユーザーにとっては良いことだ。

なお下位プランの「シンプル2S」の場合は最大1Mbpsではなく最大300kbpsなのでお間違いの無いように。

高速通信のON/OFF機能が無いのがちょっと残念。

Wonderlink LTE

低速通信時でも700kbpsの速度が出せるプランに注目!

家電大手のパナソニックもMVNOに参入。音声通話やSMSの機能は無いものの、全体的に料金が安く抑えられている。データ容量の上限超過後も最大700kbpsで通信可能な「Fシリーズ」があるのが特徴。注目度が上がりつつある格安SIMである。

プラン名月額料金高速通信容量回線
F-使い放題7001,738円1GB/月docomo
F-7G2,728円7GB/月docomo

※表は横スクロールしてご覧ください。

Fシリーズの「F-使い放題700」「F-7G」プランは高速データ容量を使い切った後の低速通信の速度が最大700kbpsと高めになっているのがポイント

音声通話は不可。またこちらは通信制限があり、直近1日(24時間)の通信量が1GBを超えると速度制限をする場合がある。

イオンモバイル

プラン数と低価格で勝負する、イオンの格安SIM!

イオンリテールが販売するMVNOのモバイル通信サービス。少ない容量から超大容量まで、幅広いプランの選択肢があり、安さも素晴らしい。最大5枚までSIMカードを使えるシェアプランも用意されているので、ご家族での利用も◎。店舗でもネットでも申し込みが可能で、イオンの全国200店舗以上でアフターサービスが受けられる安心感もある。

プラン名月額料金高速通信容量回線
音声 やさしいプランS. 858円3GB/月
(500kbps)
docomo・au
音声 やさしいプランM. 1,188円6GB/月
(500kbps)
docomo・au
音声 やさしいプランL. 1,408円8GB/月
(500kbps)
docomo・au
シェア音声 やさしいプランS. 1,188円3GB/月
(500kbps)
docomo・au
シェア音声 やさしいプランM. 1,518円6GB/月
(500kbps)
docomo・au
シェア音声 やさしいプランL. 1,738円8GB/月
(500kbps)
docomo・au
データ やさしいプランS.638円3GB/月
(500kbps)
docomo・au
データ やさしいプランM.968円6GB/月
(500kbps)
docomo・au
データ やさしいプランL.1,188円8GB/月
(500kbps)
docomo・au

※表は横スクロールしてご覧ください。

「やさしいプラン」は60歳以上限定のプラン。S・M・Lは最大通信速度が普通のプランより低速の500kbpsに設定されており、それによってさらに安い月額料金を実現した。

外出先ではほぼ音声通話だけという方や、使うにしてもLINEで連絡をとるぐらいといった方ならこの通信速度でも十分だ。

アイコンが大きくて見やすい「やさしいスマホ」とセットでどうぞ。