月1,000円以下でスマートフォンを使える時代に!

料金や通信速度、機能などから比較し、格安SIM選びをサポート

500kbps~1Mbps前後の通信速度で使える格安SIMを比較

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格安SIMの最大通信速度は下り数百Mbpsが一般的だが、それをあえて500kbps〜1Mbps程度に落としたプランがある。その代わりに、使えるデータ容量が通常よりも多かったり、月額料金が安かったりするわけだ。

また最近増えているのが、高速データ通信量を使い切った後も500kbps〜1Mbps程度で通信できるというパターン。この特徴を持ったSIMはなかなか需要があるようで、人気が上昇しているぞ。

通信速度的には、Webを閲覧したり、Twitterで画像を含むタイムラインをチェックするなら、そこそこ使いものになるレベルだろう。写真をたくさん転送したり動画を視聴したりすることには適さないので、それらはWi-Fi接続で行うようにすればOK。

各SIMの比較・解説

UQ mobile

KDDIグループの会社が運営する、注目の格安SIM!

WiMAXでも知られるUQコミュニケーションズが提供するMVNOのモバイル通信サービス。サブブランド勢の一角として新たな勢力を築きつつある1つだ。主なプランである「くりこしプラン +5G」はS・M・Lの3種類。かけ放題や通話パックのオプションも強力。通信品質の高さでも評価が高く、実効速度は格安SIMの中でもトップクラスと言われている。

プラン名月額料金高速通信容量回線
くりこしプランM +5G 2,728円15GB/月au
くりこしプランL +5G 3,828円25GB/月au

※表は横スクロールしてご覧ください。

※増量オプションⅡ 7ヵ月間無料キャンペーン実施中(終了日未定)。

中位プランの「くりこしプランM +5G」および上位プランの「くりこしプランL +5G」なら、高速データ通信量を使い切っても最大通信速度1Mbpsで利用できる。

高速モードと節約モード(低速)をアプリで切り替えられるのもGOOD。これはキャリアの新プランやY!mobileには無いメリットだ。

直近3日間で6GBを超えると通信制限がかかる場合がある。とはいえ、制限がかかるまでの時間を計算すると1Mbpsで13時間ほどあり、ヘビーな使い方をしなければそう簡単には制限に引っかかること無く使うことができるだろう。

Y!mobile

通話無料サービスが特徴。キャンペーンも充実!

Y!mobile(ワイモバイル)は、イーモバイルとウィルコムが合併し、ヤフーと業務提携して誕生。現在はソフトバンクのサブブランドという位置付けの通信サービスである。通話無料サービスを以前から長く提供してきている。SIM単体でも契約が可能。料金体系が少々ややこしいのがネックだが、キャンペーンや割引制度が充実していて、それを考慮すればコストパフォーマンスにも優れている。

プラン名月額料金高速通信容量回線
シンプルM 3,278円15GB/月Y!mobile
シンプルL 4,158円25GB/月Y!mobile

※表は横スクロールしてご覧ください。

中位プランの「シンプルM」と上位プランの「シンプルL」で高速データ通信量を使い切った後も最大1Mbpsで通信ができるぞ

Y!mobileがこの機能をつけたのは楽天モバイルの後。楽天モバイルへの対抗心がメラメラ燃えているのが目に見えるようだった。こうやって競争が活発になるのはユーザーにとっては良いことだ。

なお下位プランの「シンプルS」の場合は最大1Mbpsではなく最大300kbpsなのでお間違いの無いように。

高速通信のON/OFF機能が無いのがちょっと残念。

ahamo

破格のプランをひっさげて、巨人がついに動き出す!

2021年3月にサービス開始されたdocomoの料金プラン「ahamo」。20GB/月の1種類だけだが、その安さはなんと従来のMVNOの格安SIM以上であり、発表直後から大きな話題に。さらに5分かけ放題や低速時最大1Mbpsといった特徴も兼ね備えている。docomoのみならず業界全体の変化の兆しを感じさせるプランだ。

プラン名月額料金高速通信容量回線
ahamo 2,970円20GB/月docomo

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話題のahamoも、20GBのデータ容量が無くなった後に最大1Mbpsで通信ができる

サブブランド勢に合わせた感じだろうか? なにせ人気が高まっている機能なので、それを逃さず搭載してくるのは流石。

ただし高速・低速の切り替えは手動ではできない模様。

LINEMO

LINEモバイルに代わって登場の新ブランド!

SoftBankのオンライン限定プラン。20GBプランに加えて3GBプランを追加し、これまでMVNOが展開していた容量帯にまで攻めにかかる。他社には無いメリットとしては「LINEギガフリー」があり、LINE(一部機能を除く)による通信量がカウントフリーになる。また今秋にはLINEスタンプのサブスク「LINEスタンププレミアム(ベーシックコース)」が追加料金無しで利用可能になる予定。

プラン名月額料金高速通信容量回線
スマホプラン 2,728円20GB/月SoftBank

※表は横スクロールしてご覧ください。

「スマホプラン」は、高速データ通信量を使い切って速度制限がかかっても、速度は最大1Mbpsとなる。ahamoと同じ。仲良し。

高速・低速の切り替えはやはりできないと思われる。

mineo

docomo・au・SoftBankの回線を選べて、機能も充実!

光回線の「eo光」などを展開している関西のプロバイダ、オプテージが提供するMVNOのモバイル通信サービス。docomo回線・au回線・SoftBank回線の3つのプランが用意されている。データ容量を家族で共有できる「パケットシェア」、誰とでもデータ容量を送り合える「パケットギフト」、それに「複数回線割」「家族割」など、機能的にもとても充実しているのもメリット。サービス内容で選ぶ価値のある格安SIMといえよう

プラン名月額料金高速通信容量回線
マイそく シングルタイプ スタンダード990円無制限
(最大1.5Mbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく シングルタイプ プレミアム2,200円無制限
(最大3Mbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく シングルタイプ ライト660円無制限
(最大300kbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく デュアルタイプ スタンダード 990円無制限
(最大1.5Mbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく デュアルタイプ プレミアム 2,200円無制限
(最大3Mbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank
マイそく デュアルタイプ ライト 660円無制限
(最大300kbps)
(平日12時台を除く)
docomo・au・
SoftBank

※表は横スクロールしてご覧ください。

1. マイそく

「マイそく」は、言わば「ほぼ無制限プラン」。混雑時間帯である平日の12:00〜13:00だけ対象外で、それ以外の時間なら通信が無制限となるというユニークな仕様を持つ。

「スタンダード」「プレミアム」「ライト」の3種類が用意されている。「スタンダード」は最大受信速度1.5Mbpsで、月額料金は1,000円を切るというリーズナブルさが素晴らしい。

「プレミアム」なら最大受信速度3Mbpsで通信可能だ。月額料金は「スタンダード」の倍以上になってしまうが、サブブランド勢よりも高速な通信ができるという点でメリットがある。

「ライト」は最大受信速度300kbps。ServersMan SIM LTEよりもちょっと遅いが、メジャーなmineoのSIMということでこれも悪くない。

直近3日間で10GB以上の通信を行うと通信制限がかかる場合がある。結構余裕はあると思うが、あまりガンガン使っていると制限に引っかかる場合があるのでご注意を。

また、受信する画像・動画が自動的に圧縮される「通信の最適化」が必須となる。

2. パケット放題 Plus

mineoではオプションとして、1.5Mbpsで通信できるようになる「パケット放題 Plus」を提供中。3キャリアやサブブランド勢よりも(少なくともスペック上は)速度が速いぞ。エココースを除く各プランで利用可能。

オプション料金は10GB以上のコースなら無料。10GB未満のコースでも月額385円とそれほど高くない。ただし3GB以下のデータ通信専用SIMでは利用不可。

Webへのアクセスやメール・LINEのやりとり、SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングといった軽めの使い方だけであれば、他社の高額な無制限プランを選ぶよりもこっちの方がコストパフォーマンス的によろしい。

マイページまたは専用アプリにある、データ容量消費スイッチの「mineoスイッチ」はONにしておく必要がある。

なお1.5Mbpsで通信時、直近3日間で10GBを超える通信を行うと通信制限がかかる場合がある。

nuroモバイル

格安かつシンプル。SoftBank回線・au回線も選べる!

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するMVNOのモバイル通信サービス。プラン構成がたびたび変わる妙なSIM。現在はVS・VM・VLというシンプルでわかりやすいプランと、月20GBのNEOプラン、そして格安の「お試しプラン」が用意されている。

プラン名月額料金高速通信容量回線
NEOプラン 2,699円20GB/月docomo
NEOプラン Lite 2,090円20GB/月docomo

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「NEOプラン」および「NEOプラン Lite」は、月20GBのデータ通信量が無くなった後でも当月末までは最大1Mbpsで通信ができる。

「NEOプラン」の方は、カウントフリー機能の「NEOデータフリー」、上り通信でデータ通信量を消費しない「あげ放題」、3ヶ月ごとにデータ通信量がプレゼントされる「Gigaプラス」といった多くの機能がついているのもユニークなところだ。

「NEOプラン Lite」の方はそれらの機能を省いた、比較的シンプルなプランとなっている。月20GBを使えて月額2,000円ちょっとで済むという安さも素晴らしい

Wonderlink LTE

低速通信時でも700kbpsの速度が出せるプランに注目!

家電大手のパナソニックもMVNOに参入。音声通話やSMSの機能は無いものの、全体的に料金が安く抑えられている。データ容量の上限超過後も最大700kbpsで通信可能な「Fシリーズ」があるのが特徴。注目度が上がりつつある格安SIMである。

プラン名月額料金高速通信容量回線
F-使い放題7001,738円1GB/月docomo
F-7G2,728円7GB/月docomo

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Fシリーズの「F-使い放題700」「F-7G」プランは高速データ容量を使い切った後の低速通信の速度が最大700kbpsと高めになっているのがポイント

音声通話は不可。またこちらは通信制限があり、直近1日(24時間)の通信量が1GBを超えると速度制限をする場合がある。

UQ mobileの「データ無制限プラン」よりも通信速度が少し速いので、「使う時間は短いけど多少安定感の高い環境が欲しい」という方におすすめだ。

ServersMan SIM LTE

ほどほどの通信速度が出せるため、サブ端末に最適!

ServersMan SIM LTEはMVNOの通信サービス。2015年10月に運営会社がDTIからトーンモバイルに移管され、その2年半後の2018年2月に突如として仕様変更。月額料金は660円に上がったが、最大通信速度が500〜600kbpsに増速。ある程度の通信速度を十分安い料金で出せる格安SIMに生まれ変わった。追加料金を支払うことで一定量の高速通信が可能になるオプションもあり。

プラン名月額料金高速通信容量回線
ServersMan SIM LTE660円不可
(500k~600kbps)
docomo

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最大500~600kbpsを使える格安SIMとしてはこのServersMan SIM LTEは激安。UQ mobileと比べても半額以下となっており、価格競争を巻き起こしそうだ。

月間のデータ容量も定めはない。ただ継続的かつ大量の通信を行った場合は制限がかけられる場合があるとのこと。口コミによれば、WebやSNSなどの利用であれば問題無いようだが、動画やアプリのダウンロード、音楽配信サービスの利用などは速度が遅くなったり、あるいは全く接続すらできないとの報告が見られる。制限は割と厳しいようだ。値段相応といったところか。

TONEと運営会社が同じで、SIMの仕様も割と似ている。TONEとは違ってSIM単体で契約できるのがポイント。ただし音声通話機能をつけることはできないのでご注意を。

イオンモバイル

プラン数と低価格で勝負する、イオンの格安SIM!

イオンリテールが販売するMVNOのモバイル通信サービス。少ない容量から超大容量まで、幅広いプランの選択肢があり、安さも素晴らしい。最大5枚までSIMカードを使えるシェアプランも用意されているので、ご家族での利用も◎。店舗でもネットでも申し込みが可能で、イオンの全国200店舗以上でアフターサービスが受けられる安心感もある。

プラン名月額料金高速通信容量回線
音声 やさしいプランS. 858円3GB/月
(500kbps)
docomo・au
音声 やさしいプランM. 1,188円6GB/月
(500kbps)
docomo・au
音声 やさしいプランL. 1,408円8GB/月
(500kbps)
docomo・au
シェア音声 やさしいプランS. 1,188円3GB/月
(500kbps)
docomo・au
シェア音声 やさしいプランM. 1,518円6GB/月
(500kbps)
docomo・au
シェア音声 やさしいプランL. 1,738円8GB/月
(500kbps)
docomo・au
データ やさしいプランS.638円3GB/月
(500kbps)
docomo・au
データ やさしいプランM.968円6GB/月
(500kbps)
docomo・au
データ やさしいプランL.1,188円8GB/月
(500kbps)
docomo・au

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「やさしいプラン」は60歳以上限定のプラン。S・M・Lは最大通信速度が普通のプランより低速の500kbpsに設定されており、それによってさらに安い月額料金を実現した。

外出先ではほぼ音声通話だけという方や、使うにしてもLINEで連絡をとるぐらいといった方ならこの通信速度でも十分だ。

アイコンが大きくて見やすい「やさしいスマホ」とセットでどうぞ。

まだまだあります

J:COM MOBILE

同社の動画配信サービス利用なら通信量カウント無し!

ケーブルテレビのJ:COM(ジュピターテレコム)が提供するMVNOのモバイル通信サービス。料金の値下げや「スタート割」、それに10GB・20GBプランなら容量超過後も1Mbpsで通信できるようになったことでカタログスペックが向上。カウントフリー機能もあり、J:COM TV会員向けの動画配信サービス「J:COMオンデマンド」などのアプリ利用時にデータ通信量を消費しない。

プラン名月額料金高速通信容量回線
Aプラン ST 10GB 12ヶ月間:1,738円(※1)
それ以降:2,178円
10GB/月au
Aプラン ST 20GB 12ヶ月間:2,178円(※1)
それ以降:2,728円
20GB/月au

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※1:「スタート割」適用時

これらのプランなら、月間データ容量を超過して速度制限がかかった状態でも最大通信速度は1Mbpsとなる。

月額料金も「スタート割」を適用すれば最初の12ヶ月間はOCN モバイル ONEやIIJmio並みの安さとなり、魅力的ではある。

しかしながら回線品質やサポートに対する評判は今ひとつ。「通信が頻繁に途切れる」「契約がスムーズに進まない」といった書き込みがネット上に見られる。

TONE

自由度の高い格安スマホ。Tポイントももらえる!

freebit mobileから生まれ変わる形で誕生したTONE(トーンモバイル)。このサービスは非常にユニークで、料金プランは月額1,100円のものがただ1つのみ。音声通話機能やWi-Fi機能、それに高速通信までもがオプションとなっており、自分が必要なものを組み合わせることができる特色がある。Tポイントがもらえる特典が用意されていることも魅力。

プラン名月額料金高速通信容量回線
基本プラン1,000円(税込1,100円)
(端末代除く)
不可docomo

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格安スマホのTONE。通信サービスの月額料金は1,100円からという格安さが光っている。

公式サイトには「ギガが減らない」「動画以外 ネット・メール・SNSなど使い放題」などと魅力的なことが書いてあるが、実は最大通信速度が落とされており、発表会イベントで語られたところでは最大500kbps〜600kbpsとのこと(高速チケット未使用時)。これは公式サイトには記載されていないようだ。

結構重要な事項だと思うのだが、公式サイトに書かれていないというのはあまり良い印象ではない。またセット端末がスペックの割に高いのもネック。せっかくの月額料金の安さが相殺されてしまっているのが残念なところ。