7GB~8GB/月の高速通信を使える格安SIMを比較
7GB/月前後のプランは多くの格安SIMで用意されている。近い容量である8GB/月や9GB/月も含めて、特におすすめのサービスをここで紹介しよう。
格安SIMは料金の安さはもちろん、料金体系がシンプルでわかりやすいのも良いところである。大手携帯電話会社の割引制度のような複雑さも無いし、よく分からないオプション契約の条件も無い。その明朗会計からは確かな信頼性がうかがえる。
各SIMの比較・解説
nuroモバイル

格安かつシンプルなサービス。基本無料の「0 SIM」も!
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するMVNOのモバイル通信サービス。S・M・Lというシンプルでわかりやすいプラン仕様で、あまり難しいことを考えずに使えるのは魅力。機能制限はあるが格安の「お試しプラン」も用意されている。月に500MBまでなんと無料で使える「0 SIM」は登場した時、その斬新さで一躍話題となった。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
ドコモ回線 データ専用 Mプラン | 1,500円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo |
ドコモ回線 データ+SMS Mプラン | 1,650円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo |
ドコモ回線 音声通話付き Mプラン | 2,200円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo |
au回線 データ専用 Mプラン | 2,100円 | 7GB/月 | 1枚 | au |
au回線 データ+SMS Mプラン | 2,250円 | 7GB/月 | 1枚 | au |
au回線 音声通話付き Mプラン | 2,800円 | 7GB/月 | 1枚 | au |
ソフトバンク回線 データ専用 Mプラン | 2,100円 | 7GB/月 | 1枚 | SoftBank |
ソフトバンク回線 音声通話付き Mプラン | 2,800円 | 7GB/月 | 1枚 | SoftBank |
※表は横スクロールしてご覧ください。
公式サイト:nuro mobile
docomo回線の「Mプラン」はデータSIMなら月額1,500円、音声通話SIMなら月額2,200円。安さにおいてnuroモバイルも一躍トップクラスに躍り出た。月額料金がNifMoより100円安いことから、NifMoに対抗したのが見え見えではある。
au回線やSoftBank回線の「Mプラン」は、docomo回線ほどのお得度は無いものの、LINEモバイルの「コミュニケーションフリープラン」よりは少し安い。シンプルで安いSIMを選ぶならnuroモバイルもありか。
NifMo

付加サービスによる「おトクな仕組み」が魅力のSIM!
ノジマグループとなった老舗プロバイダ、ニフティ株式会社が提供するMVNOのモバイル通信サービス。最近はコストパフォーマンスを重視したサービスを展開しており、特に7GB/月や13GB/月のプランの安さは素晴らしい。キャンペーンもよく行われているので要チェック。付加サービスも充実しており、中でも専用アプリ経由でショッピングをすると毎月の料金が安くなる「NifMo バリュープログラム」が非常に特徴的。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
音声通話対応 7GBプラン | 2,300円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo |
SMS対応 7GBプラン | 1,750円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo |
データ通信専用 7GBプラン | 1,600円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo |
※表は横スクロールしてご覧ください。
公式サイト:NifMo
以前は5GBプランだったが7GBに増量。NifMoがトップクラスの安さでもって7GBのデータ容量に参入してきた。データ通信専用なら月額1,600円、音声通話対応なら月額2,300円。料金で選ぶならこれがおすすめだ。
「NifMoバリュープログラム」も活用すれば、さらに月額料金を下げることができるぞ。
10分かけ放題のサービスもスタートし、サービス内容も以前に比べて向上している。
イオンモバイル

プラン数と低価格で勝負する、イオンの格安SIM!
イオンリテールが販売するMVNOのモバイル通信サービス。少ない容量から超大容量まで、幅広いプランの選択肢があり、安さも素晴らしい。最大5枚までSIMカードを使えるシェアプランも用意されているので、ご家族での利用も◎。店舗でもネットでも申し込みが可能で、イオンの全国200店舗以上でアフターサービスが受けられる安心感もある。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
音声8GBプラン | 2,680円 | 8GB/月 | 1枚 | docomo・au |
データ8GBプラン | 1,980円 | 8GB/月 | 1枚 | docomo・au |
シェア音声8GBプラン | 2,980円~ | 8GB/月 | 最大5枚 | docomo・au |
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公式サイト:イオンモバイル
イオンモバイルにあるのは8GB/月の方。データプラン、音声プランのほか、SIMを最大5枚まで使える「シェアプラン」もある。コスパの良さはNifMo並みだ。
「シェアコース」なら各SIMでデータ容量を共有することができるので、家族の中でネットの利用頻度が違っていたとしてもデータ容量を分け合うことができて便利だ。
LINEモバイル

シンプルで実用的。LINEユーザーに最適の格安SIM!
ソフトバンク傘下となったLINEモバイル株式会社が提供するMVNOのモバイル通信サービス。LINEとの相性は抜群で、コミュニケーションアプリによる通信量がカウントフリーになるのが最大の特徴。LINEの年齢認証も可能で、ID検索も使えるようになる。月額500円から使えて安さも十分。格安SIM業界に新たな風が巻き起こりそうなサービスである。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
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コミュニケーションフリープラン 7GB(データ+SMS) | 2,300円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo,SoftBank,au |
コミュニケーションフリープラン 7GB(データ+SMS+音声通話) | 2,880円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo,SoftBank,au |
MUSIC+プラン 7GB(データ+SMS) | 2,700円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo,SoftBank,au |
MUSIC+プラン 7GB(データ+SMS+音声通話) | 3,280円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo,SoftBank,au |
※表は横スクロールしてご覧ください。
公式サイト:LINEモバイル
LINE、Twitter、Facebook、Instagramの対象機能がカウントフリーとなる「コミュニケーションフリープラン」と、LINE MUSICも加えて対象となる「MUSIC+プラン」を用意。
月額料金は他社の7GB/月に比べると若干高くなっているが、カウントフリーは他には無いメリットである。大手キャリアからの乗り換え先として有力な選択肢では無いだろうか。
UQ mobile

KDDIグループの会社が運営する、注目の格安SIM!
WiMAXでも知られるUQコミュニケーションズが提供するMVNOのモバイル通信サービス。主なプランである「スマホプラン」はS・M・Lの3種類。「UQ家族割」があるので家族みんなで利用するのがお得。他社の通信サービスに正面から対抗したサービスだ。通信品質の高さでも評価が高く、実効速度は格安SIMの中でもトップクラスと言われている。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
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スマホプランM | 2,980円 | 9GB/月 | 1枚 | au |
※表は横スクロールしてご覧ください。
申込サイト:UQ mobile
UQ mobileからは珍しい9GB/月のプランが提供されている。主流である3GB/月のちょうど3倍ということである意味キリが良いのかも。
プランリニューアルで料金体系がすっきりとわかりやすくなり、契約期間にかかわらずずっと同じ月額料金で使えるようになった。短期利用でも長期利用でも安心して利用できる。
Y!mobile

通話無料サービスが特徴。キャンペーンも充実!
Y!mobile(ワイモバイル)は、イーモバイルとウィルコムが合併し、ヤフーと業務提携して誕生。現在はソフトバンク株式会社が運営している通信サービスである。SIMはその1つで、特に通話無料サービスを以前から長く提供してきている。料金体系が少々ややこしいのがネックだが、キャンペーンや割引制度が充実していて、それを考慮すればコストパフォーマンスにも優れている。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
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スマホベーシックプランM | 2,980円(契約翌月から6ヶ月間) 3,680円(それ以降) (※1) | 9GB/月 | 最大3枚 | Y!mobile |
※表は横スクロールしてご覧ください。
※1:「新規割」適用時
公式サイト:ワイモバイル
Y!mobileにも9GB/月の「スマホベーシックプランM」がある。
UQ mobileとは違って、Y!mobileには10分かけ放題がセットでついている。それでいて契約翌月から6ヶ月間は「新規割」による割引によってUQ mobileと同額で利用できてしまうというアドバンテージがあるぞ。もちろん「新規割」終了後の料金も十分な安さ。
逆にディスアドバンテージは、高速データ通信量の翌月繰り越しができないこと。そこは注意しておこう。
Wonderlink LTE

低速通信時でも700kbpsの速度が出せるプランに注目!
家電大手のパナソニックもMVNOに参入。音声通話やSMSの機能は無いものの、全体的に料金が安く抑えられている。データ容量の上限超過後も最大700kbpsで通信可能な「Fシリーズ」があるのが特徴。注目度が上がりつつある格安SIMである。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
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F-7G | 2,480円 | 7GB/月 | 1枚 | docomo |
※表は横スクロールしてご覧ください。
公式サイト:Wonderlink LTE
Iシリーズの「I-7Gシングル」とFシリーズの「F-7G」の2つのプランで、7GB/月のデータ容量を使うことができる。
これらのプランの主な違いは高速データ容量を使い切った後の通信速度にあり、「I-7Gシングル」では200kbpsとなるが、「F-7G」なら700kbpsとそこそこの速度にとどまり、これが「F-7G」の特徴となっている。
その他の違いとしては、通信制限の内容(詳しくは解説ページを参照)、それにMVNE(回線提供元)がIシリーズはIIJ、Fシリーズは富士通系らしい。
エキサイトモバイル

細かい段階制プラン。SIMカード3枚コースも充実!
XTech(クロステック)傘下となったエキサイトが提供するMVNOのモバイル通信サービス。エキサイトモバイルの良いところは、10段階以上にも細かく分けられた段階制プラン、そして1つの契約で3枚以上のSIMカードが使えるコースにある。データ容量を無駄なく利用したい方、複数の端末を所有する方にはもってこいの格安SIMだ。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
定額プラン 1枚コース 9GB | 2,250円 | 9GB/月 | 1枚 | docomo |
定額プラン 3枚コース 9GB | 2,460円 | 9GB/月 | 3枚~5枚 | docomo |
※表は横スクロールしてご覧ください。
※SIM1枚につき月額700円で音声対応が可能
公式サイト:エキサイトモバイル
エキサイトモバイルには9GB/月のプランがある。おそらく他社とカブらないように差別化したように見受けられる。それなら11GB/月の方が容量が多く見えて良いと思うのだが…
コスパ的には普通。SIMカードを最大5枚まで使えるというメリットはある。