高速通信が1GB/月以下の安い格安SIMを比較
高速通信は、あれば何かと役に立つものだ。毎日のメール確認がスムーズに行えるし、他にも、たまに外出先でメールの添付ファイルをダウンロードしたくなったり、地図を見たくなった時などに威力を発揮する。
ここでは、LTEによる高速通信がついて、なおかつ月額料金において格安さを誇るSIMカードを紹介しよう。
使えるデータ量は1GB/月か、あるいはそれ以下に抑えてあるところもある。自分のスマホの使い方を踏まえて、ある程度の余裕をつけつつ容量が足りるところを選ぶのが節約のコツとなるだろう。
目次
各SIMの比較・解説
イオンモバイル

プラン数と低価格で勝負する、イオンの格安SIM!
イオンリテールが販売するMVNOのモバイル通信サービス。少ない容量から超大容量まで、幅広いプランの選択肢があり、安さも素晴らしい。最大5枚までSIMカードを使えるシェアプランも用意されているので、ご家族での利用も◎。店舗でもネットでも申し込みが可能で、イオンの全国200店舗以上でアフターサービスが受けられる安心感もある。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
音声500MBプラン | 1,130円 | 500MB/月 | 1枚 | docomo・au |
音声1GBプラン | 1,280円 | 1GB/月 | 1枚 | docomo・au |
データ1GBプラン | 480円 | 1GB/月 | 1枚 | docomo・au |
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音声プランは500MB/月と1GB/月があり、安さにおいてトップクラスの一員だ。2つのプランで月額料金は150円しか違わないので、コストパフォーマンスを考えれば1GB/月のがお得だろう。
データプランは1GB/月のみだがこちらも極めて低価格。あのDMMモバイルを思い起こさせる。
OCN モバイル ONE

格安SIMの本命。OCNブランドの安心感!
NTTコミュニケーションズが提供する、MVNOの通信サービス。高いシェアを誇る有名プロバイダだけあって、この格安SIMも優れたサービスとなっている。高速データ通信量は5〜6種類から選ぶことができ、光サービスの「OCN 光」やIP電話の「050 plus」との組み合わせもGOOD。公衆Wi-FiスポットやSIMカード追加など、多くのオプションがあるのも魅力。今後さらに利用者が増えそうな、格安SIMの本命の1つだ。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
音声対応SIM 1GB/月コース | 1,180円 | 1GB/月 | 1枚~ | docomo |
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音声通話付きSIMのみ1GB/月のプランが提供されている。月額料金は1,180円とb-mobileに次いでリーズナブルな水準だ。
公衆Wi-Fiスポットが追加料金無しで利用できるので、使えるエリアに入ったら(セキュリティには注意した上で)どんどん使っていこう。少ない高速データ通信量を節約して出費を抑えられるぞ。
IIJmio

優れたプランとサービス品質の高さで業界をリード!
IIJ(インターネットイニシアティブ)が提供するMVNOのモバイル通信サービス。読み方は「アイアイジェイ・ミオ」。音声通話機能のあるプランは「みおふぉん」という愛称で親しまれている。余ったデータ容量の翌月繰り越しやバースト転送機能など、かゆいところに手の届く機能をいち早く取り入れてきた。全プランが複数SIMに対応しているメリットもあるし、お得な2つの通話定額オプションも魅力的。柔軟性が持ち味の格安SIMだ。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
従量制プラン(SMS機能付き) | 480円~ 4,300円 | 1GB/月~ 20GB/月 | 最大3枚 | au |
従量制プラン(音声通話機能付き) | 1,180円~ 5,000円 | 1GB/月~ 20GB/月 | 最大3枚 | au |
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「従量制プラン」は月1GBから使える。au回線のみ。
1GBまでなら、月額料金はSMS機能付きSIMならイオンモバイルと同じ、音声通話付きSIMならOCN モバイル ONEと同じ。いずれも大変お得だ。
もし多くのデータ容量を使いたくなったとしても、そのまま使い続けるだけ(使いすぎ防止のストッパーをかけている場合ははずすだけ)で対応できるのでスムーズだ。高いデータチャージを購入したりプラン変更したりする必要は無いぞ。
b-mobile/日本通信SIM

大手キャリアが安くなれば、MVNOはもっと安くなる!
日本におけるMVNOの先駆け、日本通信が提供するモバイル通信サービス。ユーザー目線で合理的な料金を実現することに心血を注ぎ、先頭を切って月額料金の値下げを実現させている。2017年にSoftBank回線の格安SIMが実現したのもこの会社からだ。他にもユニークな段階定額プランや、iPad用の激安プランなどが用意されている。プラン構成が変わることの多いサービスではあるが、常に試行錯誤を続けている証と言えるだろう。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
990ジャストフィットSIM | 990円~ 4,790円 | 1GB/月~ 20GB/月 | 1枚 | docomo・ SoftBank |
190PadSIM データ通信専用 | 190円~ 3,280円 | 100MB/月~ 15GB/月 | 1枚 | docomo・ SoftBank |
190PadSIM SMS付き | 320円~ 3,410円 | 100MB/月~ 15GB/月 | 1枚 | docomo |
START SIM | 1,380円 | 1.5GB/月 | 1枚 | docomo |
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「990ジャストフィットSIM」はdocomo回線・SoftBank回線に対応した段階制プラン。音声通話付きにもかかわらず、スタートが月に1GBまでで月額990円という安さが素晴らしい。
段階制ということで、たまに多めのデータ容量を使いたい月がある時でもプラン変更すること無く対応できるのでナイス。段階数は1GB〜20GBまで1GBきざみの20段階。1段階上がっても料金は200円増える程度。同じデータ容量の他社プランと比べても安かったりするので要チェック。
その他のプランとして「190PadSIM」もあり。同じく段階制で、データ通信専用なら100MBまでが190円、1GBまでが480円とこちらも激安。
格安SIMが初めての方向けの「START SIM」も、音声通話と1.5GB/月のデータを使えて月額1,380円という低価格。キャリアとの料金の差に驚くことだろう。
DTI SIM

安さにこだわるMVNO。お得さではどこにも負けない!
DTI(ドリーム・トレイン・インターネット)が提供するMVNOのモバイル通信サービス。他社にあるサービスを、少し遅れて料金を安くして提供開始してくることが多い。半年間は0円で使える「半年お試しプラン」や、新規契約者向けに割引された「でんわ定額プラン」、1.4GB/日の「毎日1.4ギガ使い切り」といったユニークなプランにも注目だ。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
データプラン 1GB | 600円 | 1GB/月 | 1枚 | docomo |
データSMSプラン 1GB | 750円 | 1GB/月 | 1枚 | docomo |
音声プラン 1GB | 1,200円 | 1GB/月 | 1枚 | docomo |
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「データプラン 1GB」は月額600円。登場した時は業界最安値であった。間もなくして他社SIMに抜かれることにはなったが、それでもお得感は健在。
「音声プラン 1GB」も月額1,200円と格安。データプランと600円しか差が無いというのもポイントとなっている。
機能は少ないものの、容量チャージ機能はサポートしている。1GBでは足りなくなったときには利用したい。
BIGLOBEモバイル

サービス内容、品質ともに十分。堅実なサービス内容!
BIGLOBEモバイルは、KDDIグループとなったビッグローブが運営するMVNOのモバイル通信サービス。ロゴマークのキャラクター「びっぷる」がかわいい。プランは音声通話あり・なしでそれぞれ5~6種類から選ぶことができる。通話サービス「BIGLOBEでんわ」の通話定額オプションや、YouTubeを始めとするエンタメ系アプリがカウントフリーになる「エンタメフリー・オプション」などが提供されているのが魅力。明確なターゲットで堅実なサービスが持ち味だ。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
音声SIM 1ギガプラン | 1,160円 | 1GB/月 | 1枚 | docomo・au |
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「音声通話スタートプラン」が名前を変えて「1ギガプラン」になった。月額料金も他社並みに値下げされたぞ。
このプランは、同社の3GB/月以上のプランよりも使える機能が少なく設定されている。高速データ通信量の翌月繰り越しができないほか、シェアSIM(追加SIM)も利用不可。また期間限定で開催されるキャンペーンでも対象から外されることが多いので、ちょっと損した気分になるかも。
家族割は適用が可能なので、データ通信をあまり使わないご家族の方にこのプランを選んであげると良いかも。適用すれば2回線目以降の月額料金が200円引きだ。
LINEモバイル

シンプルで実用的。LINEユーザーに最適の格安SIM!
ソフトバンク傘下となったLINEモバイル株式会社が提供するMVNOのモバイル通信サービス。LINEとの相性は抜群で、コミュニケーションアプリによる通信量がカウントフリーになるのが最大の特徴。LINEの年齢認証も可能で、ID検索も使えるようになる。月額600円から使えて安さも十分。格安SIM業界に新たな風が巻き起こりそうなサービスである。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
データSIM(SMS付き) 500MB | 600円 | 500MB/月 | 1枚 | docomo・SoftBank・au |
音声通話SIM 500MB | 1,100円 | 500MB/月 | 1枚 | docomo・SoftBank・au |
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500MB/月のデータ容量のプランがあり、データ通信専用のSIMなら月額600円で使えるぞ。音声対応のSIMでも月額1,100円で、いずれもなかなかの安さ。
標準で、LINEアプリによるデータ通信(トーク、スタンプ、無料通話など)がカウントフリーとなっている。つまり、それらのデータ通信は使い放題で、それ以外のデータ通信を500MB/月まで使える、ということである。LINEの利用頻度が高ければ高いほどお得。
エキサイトモバイル

細かい段階制プラン。SIMカード3枚コースも充実!
XTech(クロステック)傘下となったエキサイトが提供するMVNOのモバイル通信サービス。エキサイトモバイルの良いところは、10段階以上にも細かく分けられた段階制プラン、そして1つの契約で3枚以上のSIMカードが使えるコースにある。データ容量を無駄なく利用したい方、複数の端末を所有する方にはもってこいの格安SIMだ。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
定額プラン 1枚コース 0GB | 650円 | 不可 | 1枚 | docomo |
定額プラン 1枚コース 1GB | 670円 | 1GB/月 | 1枚 | docomo |
定額プラン 3枚コース 0GB | 1,100円 | 不可 | 3枚 | docomo |
定額プラン 3枚コース 1GB | 1,260円 | 1GB/月 | 3枚 | docomo |
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※「最適料金プラン」「定額プラン」はSIM1枚につき月額700円で音声対応が可能
「定額プラン」の「1枚コース」はSIM1枚を使えるプラン。0GB/月だと高速データ通信が使えないうえに、1GB/月と比べて月額料金の差は非常に小さいので、どちらかで選ぶなら1GB/月にしよう。安さはまあまあといったところ。
しかしエキサイトモバイルにはそれだけでは無く、「3枚コース」が提供されているところがポイント。他社のSIM2枚分くらいの料金で、SIM3枚を利用することができるため、端末をいくつか持っていて使い分けているような方にはうってつけだろう。
こちらも高速通信データ量の翌月繰り越しや、高速通信のON/OFF切り替えといった機能を利用できる。またSIM1枚あたり月額料金に700円を追加することで音声通話対応SIMにすることも可能。
mineo

docomo・au・SoftBankの回線を選べて、機能も充実!
光回線の「eo光」などを展開している関西のプロバイダ、ケイ・オプティコム改めオプテージが提供するMVNOのモバイル通信サービス。docomo回線・au回線・SoftBank回線の3つのプランが用意されている。データ容量を家族で共有できる「パケットシェア」、誰とでもデータ容量を送り合える「パケットギフト」、それに「複数回線割」「家族割」など、機能的にもとても充実しているのもメリット。サービス内容で選ぶ価値のある格安SIMといえよう。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
ドコモプラン シングルタイプ 500MB | 700円 | 500MB/月 | 1枚 | docomo |
ドコモプラン デュアルタイプ 500MB | 1,400円 | 500MB/月 | 1枚 | docomo |
auプラン シングルタイプ 500MB | 700円 | 500MB/月 | 1枚 | au |
auプラン デュアルタイプ 500MB | 1,310円 | 500MB/月 | 1枚 | au |
ソフトバンクプラン シングルタイプ 500MB | 790円 | 500MB/月 | 1枚 | Softbank |
ソフトバンクプラン デュアルタイプ 500MB | 1,750円 | 500MB/月 | 1枚 | Softbank |
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mineoは1GB/月は無いが(以前はあったのだが無くなった)、500MB/月なら選べる。
1GB/月の半分のデータ容量しか無いのに、料金に割高感が感じられるのがちょっとイマイチ。月額料金を1回線につき50円割引できる「複数回線割」や「家族割」を適用してもまだイオンモバイルに届かない。
機能的では非常に優れているので、料金よりも機能を重視するならアリだろう。
Wonderlink LTE

低速通信時でも700kbpsの速度が出せるプランに注目!
家電大手のパナソニックもMVNOに参入。音声通話やSMSの機能は無いものの、全体的に料金が安く抑えられている。データ容量の上限超過後も最大700kbpsで通信可能な「Fシリーズ」があるのが特徴。注目度が上がりつつある格安SIMである。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
F-使い放題700 | 1,580円 | 1GB/月 | 1枚 | docomo |
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Wonderlink LTEの「F-使い放題700」は、低速通信時も700kbpsの速度で通信ができるということが前面に押し出されているプランであるが、地味に高速通信も月に1GBまで利用することができる。
高速通信が目当てで選ぶなら、さすがに他社を選んだ方がお得ではあるが、データ容量を使い切った後もそこそこ快適な環境が欲しい方にはこのプランは悪くない。
QTモバイル

3つの回線タイプを選べる、九州生まれの格安SIM!
九州電力の子会社、株式会社QTnetが提供するモバイル通信サービス。九州の方なら光インターネットサービス「BBIQ」で馴染みがあるだろう。日本で初めてdocomo回線の「Dプラン」、au回線の「Aプラン」、SoftBank回線の「Sプラン」の3キャリアのマルチキャリアMVNOとなり、業界を攻めにかかる。データ容量は一般的な6種類から選ぶことができる。「無制限かけ放題」「10分かけ放題」もオプションで利用可能。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | SIM枚数 | 回線 |
---|---|---|---|---|
Dタイプ データ+通話コース 1GB | 6ヶ月目まで:890円 7ヶ月目以降:1,450円 | 1GB/月 | 1枚 | docomo |
Dタイプ データコース 1GB | 6ヶ月目まで:700円 7ヶ月目以降:800円 | 1GB/月 | 1枚 | docomo |
Aタイプ データ+通話コース 1GB | 6ヶ月目まで:890円 7ヶ月目以降:1,450円 | 1GB/月 | 1枚 | au |
Aタイプ データ(SMS付き)コース 1GB | 6ヶ月目まで:700円 7ヶ月目以降:800円 | 1GB/月 | 1枚 | au |
Sタイプ データ+通話コース 1GB | 6ヶ月目まで:1,140円 7ヶ月目以降:1,700円 | 1GB/月 | 1枚 | SoftBank |
Sタイプ データコース 1GB | 6ヶ月目まで:700円 7ヶ月目以降:800円 | 1GB/月 | 1枚 | SoftBank |
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docomo回線、au回線、SoftBank回線の3キャリアに対応。1GB/月のプランはSoftBank回線の音声SIMだけちょっと高くなっているものの、その他は料金が揃えられている。
ただ、他社と比べると若干割高だし、さらに同社の3GB/月のプランと比べても月額料金が100円しか違わないので、この1GB/月を選ぶよりは3GB/月を選んだ方が良さそう。