1GB~2GB/月の高速データ通信量を使える格安SIMを比較
高速データ容量は、少量でもあれば何かと役に立つものだ。毎日のメール確認がスムーズに行えるし、他にも、たまに外出先でメールの添付ファイルをダウンロードしたくなったり、地図を見たくなった時などに威力を発揮する。
ここでは、高速通信が月1GB~2GB使えて、なおかつ月額料金において格安さを誇るSIMカードを紹介しよう。
自分のスマホの使い方を踏まえて、ある程度の余裕をつけつつ容量が足りるところを選ぶのが節約のコツとなるだろう。
各SIMの比較・解説
OCN モバイル ONE

格安SIMの本命。OCNブランドの安心感!
NTTコミュニケーションズが提供するMVNO通信サービス。高いシェアを誇る有名プロバイダだけあって、この格安SIMも優れたサービスとなっている。選べる高速データ通信量は3〜4種類とやや少なめだが、バースト機能、専用アプリ、使いやすいかけ放題など機能面は完備しておりコストパフォーマンスは高い。光サービスの「OCN 光」やIP電話の「050 plus」との組み合わせもGOOD。今後もさらに利用者が増えそうな、格安SIMの本命の1つだ。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | 回線 |
---|---|---|---|
音声対応SIM 1GB/月コース | 770円 | 1GB/月 | docomo |
※表は横スクロールしてご覧ください。
音声通話付きSIMのみだが、1GBで最安クラスに位置しているのがこのOCN モバイル ONEだ。月額わずか770円。2022年になっても格安SIMの代表格の座は揺るがない。
かけ放題オプションも充実しており、「10分かけ放題」「トップ3かけ放題」「完全かけ放題」の3種類から選べる。この1GBのSIMに「完全かけ放題」をつければ、月額2,200円で最強の通話環境ができあがるぞ。
IIJmio

優れたプランとサービス品質の高さで業界をリード!
IIJ(インターネットイニシアティブ)が提供するMVNOのモバイル通信サービス。読み方は「アイアイジェイ・ミオ」。音声通話機能のあるプランは「みおふぉん」という愛称で親しまれている。余ったデータ容量の翌月繰り越しやバースト転送機能など、かゆいところに手の届く機能をいち早く取り入れてきた。お得な2つの通話定額オプションも魅力的。柔軟性が持ち味の格安SIMだ。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | 回線 |
---|---|---|---|
音声SIM 2ギガプラン | 850円 | 2GB/月 | docomo,au |
音声eSIM 2ギガプラン | 850円 | 2GB/月 | au |
SMS 2ギガプラン | 820円 | 2GB/月 | docomo,au |
データ 2ギガプラン | 740円 | 2GB/月 | docomo |
データeSIM 2ギガプラン | 440円 | 2GB/月 | docomo |
従量制プラン(SMS機能付き) | 528円~ 4,730円 | 1GB/月~ 20GB/月 | au |
従量制プラン(音声通話機能付き) | 1,298円~ 5,500円 | 1GB/月~ 20GB/月 | au |
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2GBを使えてこの料金。こちらも大変お得だ。docomo回線とau回線を選べるのもポイント。
音声SIMとデータSIMは、物理SIMとeSIMを選べる。特にデータeSIMは物理データSIMよりも一段と安く使うことができる。対応端末をお持ちの方はぜひ。
外出先でのネット利用が少ない方(昼休みにTwitterをやるだけとか)でも、さすがに1GBじゃ足りないこともあるだろう。そこで2GBにすればデータ容量は2倍。わりと余裕を感じられるようになるかも。
LinksMate

ゲームプレイヤーのためのSIM。ゲーム内特典をゲット!
サイバーエージェントグループでCygamesの子会社、株式会社LogicLinksが提供するMVNOのモバイル通信サービス。対象アプリによるデータ通信量を90%以上減らすことのできる「カウントフリーオプション」や、対象ゲームと「連携」してゲーム内アイテムを入手できる特典が用意されており、スマホゲームで遊ぶ方にぴったりの格安SIMだ。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | 回線 |
---|---|---|---|
データ通信のみ 1GB | 385円 | 1GB/月 | docomo |
データ通信のみ 2GB | 418円 | 2GB/月 | docomo |
SMS+データ通信 1GB | 517円 | 1GB/月 | docomo |
SMS+データ通信 2GB | 550円 | 2GB/月 | docomo |
音声通話+SMS+データ通信 1GB | 737円 | 1GB/月 | docomo |
音声通話+SMS+データ通信 2GB | 770円 | 2GB/月 | docomo |
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ゲーム向けSIMのLinksMateが激安路線になってきた。
1GB〜2GBにおいての格安さはOCN モバイル ONEやIIJmio以上であり、群を抜いている。もちろん最安クラス。
ただ、このデータ容量のプランだとゲーム特典が少ない。1GBプランではそもそもゲーム特典が無し。2GBプランでは連携可能数が1つで、初回の連携特典があるのみとなっている。なので特典目当ての方には少ないデータ容量のプランは不向き。単純に安いSIMを選びたいという方のが向いているだろう。
b-mobile/日本通信SIM

大手キャリアが安くなれば、MVNOはもっと安くなる!
日本におけるMVNOの先駆け、日本通信が提供するモバイル通信サービス。ユーザー目線で合理的な料金を実現することに心血を注ぎ、先頭を切って月額料金の値下げを実現させている。2017年にSoftBank回線の格安SIMが実現したのもこの会社からだ。他にもユニークな段階定額プランや、iPad用の激安プランなどが用意されている。プラン構成が変わることの多いサービスではあるが、常に試行錯誤を続けている証と言えるだろう。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | 回線 |
---|---|---|---|
日本通信SIM 合理的シンプル290プラン | 290円~ 22,070円 | 1GB/月~ 100GB/月 | docomo |
b-mobile 990ジャストフィットSIM | 1,089円~ 5,269円 | 1GB/月~ 20GB/月 | docomo・ SoftBank |
b-mobile 190PadSIM データ通信専用 | 209円~ 3,608円 | 100MB/月~ 15GB/月 | docomo・ SoftBank |
b-mobile 190PadSIM SMS付き | 352円~ 3,751円 | 100MB/月~ 15GB/月 | docomo |
b-mobile START SIM | 1,518円 | 1.5GB/月 | docomo |
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「日本通信SIM 合理的シンプル290プラン」は音声通話付きかつデータ容量が段階制のプランで、1GBまでなら月額料金わずか290円と破格。2GB以降は1GBあたり220円ずつ増加する。
データ容量の上限設定ができるので、設定しておけばデータ通信でそれ以上の支払いが発生する心配が無くなるので安心だ。
ただし利用データ容量がその上限に達すると、アクセス制限がかかり、日本通信のウェブサイトおよびマイページ以外へのアクセスが一切できなくなるので要注意(2023年3月31日までは暫定措置として低速度で通信可能)。
安いだけあってデメリットがあるわけだが、理解した上で使うのであれば大変お得なSIMだ。
他には「b-mobile」もあるが、これは旧ブランドのようなものであり、今となってはやや割高となっている。
QTモバイル

3つの回線タイプを選べる、九州生まれの格安SIM!
九州電力の子会社、株式会社QTnetが提供するモバイル通信サービス。九州の方なら光インターネットサービス「BBIQ」で馴染みがあるだろう。日本で初めてdocomo回線の「Dプラン」、au回線の「Aプラン」、SoftBank回線の「Sプラン」の3キャリアのマルチキャリアMVNOとなり、業界を攻めにかかる。データ容量は一般的な6種類から選ぶことができる。「無制限かけ放題」「10分かけ放題」もオプションで利用可能。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | 回線 |
---|---|---|---|
Dタイプ データ+通話コース 2GB | 1,100円 | 2GB/月 | docomo |
Dタイプ データコース 2GB | 770円 | 2GB/月 | docomo |
Aタイプ データ+通話コース 2GB | 1,100円 | 2GB/月 | au |
Aタイプ データコース 2GB | 770円 | 2GB/月 | au |
Sタイプ データ+通話コース 1GB | 6ヶ月目まで:1,254円 7ヶ月目以降:1,870円 | 1GB/月 | SoftBank |
Sタイプ データコース 1GB | 6ヶ月目まで:770円 7ヶ月目以降:880円 | 1GB/月 | SoftBank |
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docomo回線(Dタイプ)とau回線(Aタイプ)がそれぞれ値下げおよび、1GBプランが2GBプランにアップグレードした。結果的に今までの1GBよりも安い料金で2GBを使えるようになり、コストパフォーマンスがぐっと上がったぞ。
ちなみに、1つ上のプランに3GBプランがあるのだが、それにしてしまうと月額料金が1,540円まで跳ね上がってしまう(音声SIMの場合)ので、2GBで抑えておくのが無難か。
イオンモバイル

プラン数と低価格で勝負する、イオンの格安SIM!
イオンリテールが販売するMVNOのモバイル通信サービス。少ない容量から超大容量まで、幅広いプランの選択肢があり、安さも素晴らしい。最大5枚までSIMカードを使えるシェアプランも用意されているので、ご家族での利用も◎。店舗でもネットでも申し込みが可能で、イオンの全国200店舗以上でアフターサービスが受けられる安心感もある。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | 回線 |
---|---|---|---|
音声プラン 0.5GB | 803円 | 0.5GB/月 | docomo・au |
音声プラン 1GB | 858円 | 1GB/月 | docomo・au |
データプラン 1GB | 528円 | 1GB/月 | docomo・au |
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音声プランは500MBと1GBがある。以前はちょっと料金が高めだったが2021年10月に値下げされたことで他社の料金にぐっと近づいた。
2つのプランで月額料金の違いはたった55円なので、コストパフォーマンスを考えれば1GBのがお得だろう。
データプランは1GBのみだがこちらも低価格。
LinksMateには無いau回線を選べるのもポイント。au回線で安いSIMをお探しであれば、これが有力な選択肢になるだろう。ちなみにau回線のSIMならSMS基本料金は無料で利用できる。
nuroモバイル

格安かつシンプル。SoftBank回線・au回線も選べる!
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するMVNOのモバイル通信サービス。プラン構成がたびたび変わる妙なSIM。現在はVS・VM・VLというシンプルでわかりやすいプランと、月20GBのNEOプラン、そして格安の「お試しプラン」が用意されている。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | 回線 |
---|---|---|---|
かけ放題プラン | 1,870円 | 1GB/月 | docomo・au |
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nuroモバイルには、月1GBの高速データ通信量と通話定額オプションがセットになった「かけ放題プラン」がある。
通話時間・通話回数ともに制限は無いぞ。ネットはほとんど使わないが通話はたくさん使うといった方にはリーズナブルで適したプランだ。
BIGLOBEモバイル

サービス内容、品質ともに十分。堅実なサービス内容!
BIGLOBEモバイルは、KDDIグループとなったビッグローブが運営するMVNOのモバイル通信サービス。ロゴマークのキャラクター「びっぷる」がかわいい。プランは音声通話あり・なしでそれぞれ5~6種類から選ぶことができる。通話サービス「BIGLOBEでんわ」の通話定額オプションや、YouTubeを始めとするエンタメ系アプリがカウントフリーになる「エンタメフリー・オプション」などが提供されているのが魅力。明確なターゲットで堅実なサービスが持ち味だ。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | 回線 |
---|---|---|---|
音声通話SIM プランS(1ギガ) | 1,078円 | 1GB/月 | docomo・au |
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「音声通話スタートプラン」が名前を変えて「プランS」になった。しかし月額料金は平均よりやや高め。
家族割は適用が可能なので、複数回線を契約して、データ通信をあまり使わないご家族の方にこのプランを選んであげると良いかも。適用すれば2回線目以降の月額料金が220円引きだ。
mineo

docomo・au・SoftBankの回線を選べて、機能も充実!
光回線の「eo光」などを展開している関西のプロバイダ、オプテージが提供するMVNOのモバイル通信サービス。docomo回線・au回線・SoftBank回線の3つのプランが用意されている。データ容量を家族で共有できる「パケットシェア」、誰とでもデータ容量を送り合える「パケットギフト」、それに「複数回線割」「家族割」など、機能的にもとても充実しているのもメリット。サービス内容で選ぶ価値のある格安SIMといえよう。
プラン名 | 月額料金 | 高速通信容量 | 回線 |
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マイピタ シングルタイプ 1GB | 880円 | 1GB/月 | docomo・au・ SoftBank |
マイピタ デュアルタイプ 1GB | 1,298円 | 1GB/月 | docomo・au・ SoftBank |
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500MBのプランは無くなり、1GBのプランが復活。
しかし、1GBなのに、他社の2GBよりも料金が高くなっているのがイマイチ。月額料金を1回線につき55円割引できる「複数回線割」や「家族割」を適用してもまだ届かない。
機能的では非常に優れているので、料金よりも機能を重視するならアリだろう。