通話定額プラン(かけ放題)を利用できる格安SIMを比較

Y!mobileのプランでは長らく通話定額がセットになっていたのだが、ついにオプション扱いとなった。

現在の通話定額オプションは「だれとでも定額+」という名前で、1回あたり10分以内の国内通話を月に何回でも、通話料0円でかけることができる。対象はY!mobile同士はもちろん、他社スマホ・ケータイ、固定電話、IP電話でもOK。

さらに、通話完全定額オプションの「スーパーだれとでも定額+」もある。これをつけておけば通話回数だけでなく通話時間も無制限となる。通話を目的とした利用であれば、何分でも何時間でも、1日に何十回でも何百回でもかけ放題だ。

いずれかのオプションに加入していれば「留守番電話プラス」「割込通話」「グループ通話」「一定額ストップサービス」が無料で使えるおまけつき。

楽天モバイルは、Rakuten Linkアプリを使って通話することで、国内通話がかけ放題となっている。通話時間や回数も制限なし。追加料金もかからない。

Rakuten Linkは、コミュニケーションサービスの次世代規格である「RCS」に準拠したアプリ。これによる通話にはネット回線が使用される。しばらくはIP電話のように音質がやや落ちたり遅延が発生したりするかも知れないが、間もなく始まる5Gによって次第に解消されてくるだろう。

電話番号はIP電話の050番号では無く、090/080/070番号のままでOK。

やはり無制限にかけ放題というのがうれしい。これを目当てに楽天モバイルに乗り換えるのもありかも。

通話品質が気になる場合は、Rakuten Linkを使わずにOS標準の電話アプリでかけることもできる。無制限ではなくなるが、普通の携帯電話回線で通話が可能なので安心。この回線用のかけ放題オプションである「15分（標準）通話かけ放題」も月額1,100円で提供されているぞ。

月額1,078円のオプション「国際電話かけ放題」もあり。海外67の国と地域（2022年12月時点）へかけ放題になる。こちらはRakuten LinkとOS標準の電話アプリのどちらでも利用できる。

実質docomoのサブブランドとの声も多いahamoにも、5分以内の国内通話を何度でも無料でかけられる機能が標準で搭載されている。

しかも30GB/月も使えるのに月額2,970円という破格の料金である。どこまで人気を伸ばせるか楽しみだ。

国内通話が無制限にかけ放題になる有料オプションもあるぞ。5分じゃ短いという方はこのオプションを検討しよう。

povoの特徴として、あらゆる機能がトッピングと呼ばれるオプション扱いになっていて、利用者が好みに応じて自由に付け外しできる。もちろんかけ放題もその1つだ。

5分かけ放題と、無制限かけ放題の「通話かけ放題」が用意されている。

データ容量無しでかけ放題だけトッピングして、通話専用SIMにするという手も。

「通話準定額」と「通話定額」は「LINEMOベストプラン」用のオプション。「通話準定額」は5分かけ放題で、「通話定額」は国内無制限かけ放題となっている。

「通話定額 for LINEMOベストプランV」は「LINEMOベストプランV」用のオプション。「LINEMOベストプランV」には標準で5分かけ放題がついているが、このオプションをつければ国内無制限かけ放題にアップグレードできるというわけだ。

また、LINEMOには他に無いメリットとして「LINEギガフリー」があるぞ。LINEによる通信が一部を除きカウントフリーになる機能で、これはLINEによる音声通話・ビデオ通話も対象だ。追加料金は不要。

LINEによる音声通話は元々それほどデータ容量を消費しない（LINE公式によると1時間で約18MB）が、ビデオ通話ならけっこう消費する（LINE公式によると1時間で約307MB）ので、これがカウントフリーになるのはありがたい。LINEでビデオ通話をよく行う方にとっては非常に魅力的なサービスだろう。

2020年6月末、日本通信とキャリアとの激しい交渉が実を結び、かけ放題についても低価格化の道が開けた。

オプション料金はプランによって異なる。

「合理的シンプル290プラン」の場合は3種類の通話定額オプションをつけることができる。特に「通話5分かけ放題」と「月70分無料通話」は月額わずか390円であり、支払い料金を大幅に抑えることができてナイス。なおデータ容量は月1GBで、それを超えると1GBにつき220円ずつ増える従量制となっている。

「合理的みんなのプラン」と「合理的50GBプラン」の場合は、70分の無料通話か、または5分かけ放題のどちらかをセットとして選択できる。オプション料金をかければ「通話かけ放題」をつけることも可能。データ容量もかなりの量を使えるうえに超格安だ（数年前だったら3〜5GBでこの料金だったぞ…）。

安いから音質が悪いとかそんなことは無く、docomo本家と変わらない。日本通信の尽力に敬意を表してこのSIMを選んでみてはいかがだろうか。

DTI SIMの音声プランは10分かけ放題がセットになっている。

データ容量は2GB・4GB・8GB・16GB・そして毎日1.4GBを使える「すごギガ」を選ぶことができる。その安さはやはり本物。同じ構成であれば、IIJmioなどのメジャーなMVNOのSIMと比べても一回り安い月額料金になっているぞ。

シンプルでわかりやすいSIMなので初心者でも扱いやすいだろう。

かけ放題オプションがリニューアルしてぐっと安くなったmineo。2種類が用意されている。

まず1つ目は「10分かけ放題」。10分以内の国内通話が定額でかけ放題となる。10分超過後の通話料も30秒あたり11円で済む。

そして2つ目は「時間無制限かけ放題」。これをつければ、いつでも何度でもかけ放題だ。

オプション料金は、MVNOとしてはトップクラスの安さとなった。「マイそく」プランにこれらのオプションをつければ、通信も通話もたくさん使える強力なSIMができあがるぞ。

安くてシンプルな通話オプションが3種類揃っている。「通話定額5分+」は5分以内の国内通話が定額。「通話定額10分+」は10分以内の国内通話が定額。そして「かけ放題+」は国内通話が無制限にかけられるようになる。

「通話定額5分+」と「通話定額10分+」で既定の時間を超過した場合の通話料は、通常は30秒あたり11円、同一mioID宛てなら「ファミリー通話割引」が適用されて30秒あたり8.8円になる。

LIBMOのかけ放題オプションはIIJmioと同じく、5分・10分・無制限の3種類となっている。オプション料金も大体同じくらいだ。

かけ放題と500MBのデータ容量がセットになった「ゴーゴープラン」も用意されている。料金的には、月額550円のSIMにかけ放題オプションをつけたものと考えれば良い。仕事などで電話をかけるのがメインの使い方であれば、このプランはうってつけだ。

「通話放題」は国内通話が何度でも何分でもかけられるオプション。留守番サービス等が使える「電話きほんパック（V）」も無料になる。

「通話放題ライト」は10分以内の国内通話が何度でもかけられるオプション。「通話放題」と同じく「電話きほんパック（V）」が無料になる。

「通話パック（60分／月）」は60分の国内通話の定額パックだ。

「トクトクプラン」と「ミニミニプラン」では以上の3種類が通話オプションとして選べる。「コミコミプラン＋」では「通話放題ライト」相当のものが標準でついており、差額の1,100円をプラスすることで「通話放題」にすることができる。

プランの中だと「コミコミプラン＋」がお得度が比較的高く、複雑な割引制度も無いのでおすすめ。

「無制限かけ放題」を数年前から提供しているQTモバイル。国内通話であれば通話時間・通話回数・かける相手のすべてが制限なしで使える、正真正銘のかけ放題サービスだ。

月額オプション料金も1,600円と平均的。通常の通話料金は30秒あたり11円なので、73分以上通話するようであれば「無制限かけ放題」をつけた方がお得になる。ご自身の通話時間と比べてみよう。

10分以内の国内通話が何回でもかけられる「10分かけ放題」もあり。

「イオンでんわ〜」で始まるものが一般的なかけ放題オプションとなっている。オーソドックスな3種類から選べるのがナイス。オプション料金は平均的といったところか。

規定の通話時間を超過した後の通話料も、30秒あたり11円となりお得。

イオンモバイルのプランは、データ容量が少ないものは500MBから、多いものは200GBまでと非常に幅広い。外出先ではスマートフォンをほとんど通話専用で使う、といった方であればデータ容量が少ないプランにして料金を節約しよう。もちろん、通話もネットもたくさん使いたい方はデータ容量の多いプランも選べる。

なお表には書いていないが、60歳以上の方向けの「やさしいプラン」の場合は、「イオンでんわフルかけ放題」が月額1,210円で利用できるほか、10分かけ放題と電話サポートがセットになった「やさしい10分かけ放題」も月額935円で利用できる。

エキサイトモバイルのかけ放題オプションは「3分かけ放題X」。3分以内の国内通話が定額でかけられるぞ。それに加えて1ヶ月につき10分間の無料通話分があり、通話が3分を超えた分も月に累計10分までであれば通話料がかからない。

なかなかの安さで手軽に使える。BIGLOBEの「3分かけ放題」（月額660円）よりはちょっと高いが、こちらは無料通話分があるメリットがうれしい。

シンプルさが売りのnuroモバイルも通話定額オプションには対応している。5分・10分・無制限のオーソドックスな3種類から選ぶことができるぞ。

特に「5分かけ放題」は月額490円で、通話時間5分としては最安値クラス。IIJmio（月額500円）など大半のMVNOより安いオプション料金だ。

「nuroモバイルでんわ」により通話料も通常の半額（30秒あたり11円）になる。

また、月1GBのデータ容量とかけ放題オプションを組み合わせた「かけ放題プラン」も登場した。月額1,870円という安さで無制限に電話をかけられる、一点突破型のSIMだ。

「6分かけ放題オプション」を提供しているHISモバイル。他社より1分多いところに差別化のこだわりを感じる。オプション料金も税込で月額500円とかなりの安さだ。

月額1,480円の「完全かけ放題オプション」もあるぞ。

なお、20GBと30GBのプランには「6分かけ放題オプション」がセットになっている。

エックスモバイルの「音声プラン」には通話定額の機能を追加でつけることができる。

2種類が用意されており、1つ目の「かけたい放題ライト」は10分以内の通話であれば定額でかけ放題となる。

そして2つ目の「かけたい放題フル」は何分でも何度でも無制限にかけ放題になる。こちらはエックスモバイルが他社に先駆けて提供してきたパワフルなオプションだ。

エックスモバイルの他の特徴としては、高速データ容量もオプションのように追加することができるようになっている。自分の好きなようにプランを組めるのが魅力。

BIGLOBE SIMで使える通話サービス「BIGLOBEでんわ」には、国内通話料が半額（30秒9.9円）になるのに加えて、大きく分けて2つの通話オプションがある。

1つ目は「通話パック」。「通話パック60」と「通話パック90」がある。もし30秒9.9円で60分話すと1,188円になるが「通話パック60」なら660円でOK。同様に90分話すと1,782円になるが「通話パック90」なら913円でOK。つまり、めいっぱい使えば通話パック無しに比べて半額近くになる計算だ。

2つ目は「かけ放題」。「3分かけ放題」と「10分かけ放題」がある。既定の時間内の国内通話なら何回でもかけることができる。

音声SIMと上記のいずれかを組み合わせることで、通話メインの方でも手軽にスマートフォンに乗り換えられるに違いない。

「10分かけ放題オプション」が利用可能。専用アプリは「MatePhone」で、通話料も通常の半額（30秒あたり11円）でOK。

LinksMateは「ゲームを楽しむプレイヤー向け」という位置付けながら、格安SIMとしての基本的な機能も一通り備わっており使いやすい。